身近な事からクリエイティブに連想する新セグメント
ある日、父親の私と息子で、親子二人旅に出ました。
息子は、マイケル・ジャクソンが大好きで、帰りの車中、そのCDを聴いていました。
曲は、1991年にリリースされ、大ヒットした“Black or White"。
白人と黒人の恋人という設定で、作詞・作曲はマイケル・ジャクソンです。
この音楽を聴きながら、私は「人種差別」について、息子に教えました。息子はまだ8歳なので、差別という言葉を知らない。私は、肌の色が違っただけでバスに乗れなかったり、座る席が決められていたりしていたアメリカでの黒人差別の歴史などを教えました。たまたま旅先で、黒人の方と出会う機会があった息子は、その話を聞いて、8歳なりに憤慨!していました。(笑)
そこで、私はふと思いました。
恋人と聞くデート音楽はあるのに、親子のための大人の音楽はあるのだろうか。
音楽の歌詞には、歴史、いま世界で起きていること、または未来にむけて考えなくてはならないことなんかが書いてあったりするものもある。そんな曲を集めたオムニバス・アルバムのような「親子ミュージック」というセグメントがあっても良いのではないか。
音楽には力があります。歌詞にメッセージ性があれば、教育のきっかけにもなるだろうし、親の思い出の曲ならば、若かりし頃の経験の共有にもなるかもしれない。
子供との会話時間は一日平均父親54分、母親1時間55分。(シチズン・ホールディング株式会社調べ:2012年)
ベネッ教育研究所が行った「子ども生活実態基本調査報告書」によると親子の会話が多い子供の方が、少ない子供より学習時間が長いという結果も出ています。
親は子供に知識だけでなく、なぜ勉強するのか、その動機づくりも大事な役割だと思います。「親子ミュージック」はそんな役割を手助けしてくれるじゃないでしょうか?
忙しい中、子供と会話する時間を創るにもクリエイティブになりたいものです。
最後に、今回話題にした“Black or White”の歌詞に込められている強いメッセージを一部ご紹介します。
(日本語訳 抜粋)----------------
彼女を土曜のパーティーに連れていったら
あの娘が僕の彼女かって? そうさ、僕らは恋人で同じ人間さ
僕は奇跡を信じてる 奇跡は起こったのさ、今夜
彼女の肌の色を気にしてるかもしれないけど気にしなくていいさ
ブラックかホワイトかなんて
僕のメッセージが土曜日のサン紙に載ってる
僕は誰にも劣って無いって伝えたよ
皆、同じ人間なんだって 君がどう思うかわからないけど本当さ
彼女の肌の色を気にしてるかもしれないけど気にしなくていいさ
ブラックかホワイトかなんて
気にしなくていいさ
悪意ある偏見にうんざり
くだらない差別もうんざり
あのやり方にもうんざり
すぐ臭い物に蓋をするだろ
君の仲間なんか怖くない
メディアから無視されても怖くない
誰のことだって怖くない
そう いくらおちぶれてもね
自己防衛が ギャングや団体、国と国との
深い悲しみを生んでる 人間世界で
それは縄張り争い 世界的規模の
互いのくだらない主張を聞いてみな
ほら、原因は人種じゃなく 地位やプライドの問題だろ
生まれや育ちで生き方を決めて 人生をつまらなくしてるのさ
俺は肌の色で人生を決めるつもりはない
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